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所得創出原理

著者 フィル　バートル　博士

翻訳 白井　美紀 Miki Shirai

この章の手引き (ハブ)

理論的にではなく、この章は所得創出案の背景にある道理に基づいている。

交付金、債権と貧困の削減

低所得地域社会とその地域社会に属する低所得者の活性化に携わる全ての現場活動家は、解決に役立つであろう、その貧困の原因と要因を分析することが求められている。

貧困の残酷さは、世界に日に日に知られつつある。より多くの思慮深い人々が、その普及に目を向けることで、さらに多くの善意による貧困に打ち勝つためのプログラムが呼び起こされる。

しかしながら、残念なことに、貧困闘争プログラムの数が急速に増加したことに伴い、どのように貧困を根絶するか、または、どのように対処すべきかということに対して数多くの非現実的且つ不適切な仮説が説かれている。そして、（貧困削減プログラムを監督する）権力者の多くが、これらの不適切な仮定に同意しているがため、これらの誤った仮定に基づいた行動が、削減ではなく、むしろ貧困の継続を招いている恐れがある。

このサイトで扱う訓練用教材は、地域社会における活動家、及び２つの前線に沿っての貧困との闘争を対象としている。１）共同体、または地域社会公益事業の欠落による社会的貧困、そして２）財産の欠落（または貧困を永続させる全ての社会的特性）による個人的な貧困である。所得創出は２番目に属する。

全体を通して、この訓練用教材は、その現場における活動家への技術や技能に重点を置いている。これは、貧困や所得創出に対する多くの誤った仮定の存在により、技術や技能を背景にしいた正しい原理を現場の活動家に備え付けることが必要不可欠となっているためである。

従って、この章は誤った仮定に対抗し得る原理を現場の活動家に与えることを目的としている。このサイト上のどの訓練用教材も、本質的に理論的ではないように、これも理論的な応用問題ではなく、貧困の原因や要因、または、貧困を根絶するために必要な行動に関する社会学や経済学の原理を必要としている。

この章のドキュメントは、この所得創出（財産の創造）方式が、なぜ交付金ではなく、ローンを必要とするのか、なぜ貸付金利に対して、公正な市場金利を必要とするのか、なぜローンに伴う管理トレーニングを提供するのか、なぜ地域社会において最低所得にある加入者を対象とするのか、そして結果として、なぜ（近親者を含む）個々の加入者によって運営される生産活動を除いた、債権とローンを商う（共同体のような）効果的な団体を組織するための目安として提供されているのか、ということを示している。

この章での訓練用ドキュメントは以下を含む:

所得創出、貧困と財産 は、金銭以外における財産への理解、新たな財産を構築する投資の必要性、そして、社会的問題である貧困の本質の理解に基盤を置いた財産の創造原理における、トレーナーへの文書を構成している。

所得創出イラスト は、各言語において訓練用教材の準備としてのダウンロード、または使用可能な所得創出プログラムのグラフィックイメージを含む。

交付金、債権と貧困軽減 は、モビライザー（助成人）に対する文書であり、エンパワーメントアプローチ（力を引き出し、積極的に利用または支援すること）がどのように、交付金ではなく、ローンを必要とするのか、そして、 なぜ公正な市場金利で提供されるべきなのか、ということを示している。

これらの原理を理解することは、なぜ現場の活動家による（地域の指導者、権力者、ジャーナリスト、そして受益者への）慈善的な姿勢が貧困の永続化を招き、 エンパワーメントアプローチが完全なる根絶に向けた貧困の削減を維持するのか、という説明の手助けをする。

食用油の生産 = 財産の創造 = 所得創出:

©著作権 1967 、 1987 、 2007フィルBartle
デザインで ルルド佐田

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最終更新日：2011年11月8日