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共同体内リーダーと内部からの力による活発化

自動的な活発化によって維持する

著者： フィル・バートル教授

和訳：益子かさり

訓練のための配布資料

訓練士であるあなたによる干渉は、共同体にとっては外部の力でした。発達が維持されるためには、共同体自身が干渉を継続していかなければなりません。

共同体の自立が改善されるための干渉活動を維持する鍵は、共同体自身が握っているのです。あなたを後継することのできる訓練士はいるかもしれませんが、あなたの最終的な目標は共同体が自身で活発化を維持することです。

その方法とは、共同体の市民の中から訓練士の才能・適切な態度・価値観がある人を選び、スキルを教え、後を継がせることです。

あなたは撤退するための準備のため行動する必要があります。

共同体の発達は、社会を変化させる作業です。あなたが共同体を発達「させる」のではなく、共同体が自ら発達「する」のです。

あなたは最大でも社会的な作業の「きっかけ」や「刺激」を起こすだけです。ここではジュリウス・ニエレレの次の言葉が適切でしょう。「人々は発達『させられる』ことはない、人々はいつも発達『する』のだ。」

もう一つ、念頭に入れておくべきなのは、あなたが持つツールとスキルは、社会的な変化への強力なきっかけになります。ですから、どの道具とも同様に、それらは間違った方法で使用されることもあります。あなたの後継者として市民から選ぶときは、彼らの性格をよく観察し、その人が活発化ツールを、共同体の利益のために使用し、また自身の利益のために共同体を犠牲にするような使い方をしないことを確かにすることが必須です。

中には政治的・職業的な目的を持つ人もいるということを知っていてください。良い参加・助成の能力を持つがゆえに個人的な利益のために活発化ツールを使う人もいるかもしれません。 あなたが必要なスキル を参照し、「鍵前屋」の例を参考にしてください。あなたが共同体の中から訓練士の卵を選ぶとき、時間をかけて彼らを注意深く観察して下さい。あわてて後継者を探さないでください。それを正しく行うために十分な時間をかけてください。

「正しく行うためには時間をかけるべきである」ことを、あなたが集団に伝える際、西アフリカの家畜産業地帯の二頭の雄牛の逸話を話すといいでしょう。

二頭の雄牛 が丘を登ると、目の前の低地に100頭の牛が見えました。「ねえ、叔父さん」若い雄牛が言います。「ここを走っていって一匹にぶつかってやろうよ。」「いや、だめだ」年長の雄牛が言います「ゆっくり歩いていって、全員と友達になろう。」

あなたの後継者を探し教育するとき、十分な時間をかけましょう。

訓練士としての才能があり、誠実であり、リーダーとしての価値があり、発達への真の関心がある人物を、一人〜数人選んだら、あなたは彼らを教育する必要があります。もし彼らが意欲的なら、彼らを「実習生」とし、彼らに「（あなたが）従事することに従事している理由」を時間をかけて説明します。

本書の最初の数章の項目をすべて教えてください。「法則の教育」と「スキルの教育」は同等に重要です。ときどき試しに彼らにも手伝いの責任を務めさせるセッションを行います。彼らの能力が育てばそれだけ頻繁に。彼らが１〜２つの活発化サイクルを完了したら、あなたの不在中でも自分たちだけで責任を務める準備ができたことになるでしょう。

そしてあなたも、自分の活動が維持されることを達成することになるでしょう。

©著作権 1967 、 1987 、 2007フィルBartle
デザインで ルルド佐田

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最終更新日：2011年11月9日