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強化のための組織化

組織化によって容量を増やす

著者： フィル・バートル教授

和訳：益子かさり

訓練のための配布資料

他の条件が同じとき、組織化の度合いが強さを決めます

強さ、 容量、また 力をつけることを左右する要素は多くありますが、訓練士が最も考慮するべきなのは「組織化」です。

他の条件が同じとき、組織化の有効さと細かさが集団・事務所・共同体の強さを決めます。

サッカーのチームを例にとって考えてみましょう。もしサッカーの試合の２つのチームが同じ人数の選手、同じスキル、体調、道具（靴など）を持っていたら、それらは平等でしょう。では仮に片方のチームは組織化されていないとします。つまりポジションが分担がされず、配置が均一でなく、選手間の関係が見られない、とういうことです。もう一方のチームは組織化され、権威のあるコーチがいて、ポジションの分担がされています。

他の条件が同じとき、組織化の度合いが強さを決めます。各選手が違うポジションを担い、一貫した練習を行います（ボールをパスする練習など）。ここでは明らかに、組織化されたチームが、より強く能力があるでしょう（それ以外が同じ条件であるに関わらず）。

より良い組織化が、より大きい容量を作ります。人間の社会でもそれは通用します。

次の例を考えてみます（その歴史ではなく社会学的法則について）。西アフリカのアカン族は16世紀から17世紀にかけて急速に繁栄し、先行のグアン族をまもなく征服しました。技術のレベル（武器など）を含め特徴は同等でした。

しかしグアン族が父系制であり散らばった家系を持っていたのに対し、アカン族は母系制であり、違う家族が機能的に同盟を組み、核のある部落に住み、それぞれの家族が戦争で違う役割に配置され、組織化されていました。

サッカーのチーム内の組織のように、他の条件（技術、能力）が同等であるのに、より優れた組織を持つ単位（アカン族）が、より組織化されていない単位を征服したのです。

あなたにとって訓練士として重要な点とは、貧窮にある共同体を強化するにおいての目標は、担当する集団がさらなる効果のため意識的に組織編成を行う手伝いをする、ということです。

あなたが CBO 執行委員会を編成するのは、それ自体のためでも、また委員長・副委員長・秘書・経理に派手な役職名を与えるためでもありません。あなたが手伝うのは彼らが組織化され、それを必要に応じ自ら改善できるようになり、強化されることです。より良い組織編成が、より良い勢力を生み出すのです。

他のモジュールで組織編成について説明があります。なぜ組織化をするのか、その理由を意識していてください。担当する集団にはパートナーとしてこの高貴の努力（貧窮にある共同体の強化）に従事させてください。

共同体の組織化

©著作権 1967 、 1987 、 2007フィルBartle
デザインで ルルド佐田

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最終更新日：2011年11月8日